放出の由来

大阪市鶴見区に放出という地名がある。「はなてん」と読むが、地元民以外で正しく読める人は殆どいないだろう。難読地名の多い大阪においても筆頭格の難読地名だと思う。
放出の由来については諸説あり、結論は出ていない。
まず一つは、水を「放ち出ず」から変化したとする説である。古代この地は湖であり、旧淀川への湖水の放出口となっていたことから、水を「放ち出ず」が訛って「はなてん」になったという。
もう一つは、剣を「放ち出ず」から変化したとする説である。飛鳥時代に熱田神宮から草薙剣を盗んだ新羅の僧が、神の怒りを恐れてこの地で剣を放り投げたことから、剣を「放ち出ず」が訛って「はなてん」になったという。
また、平安時代において寝殿または母屋から続けて外へ建て出した建物を指す放出(はなちいで)に由来するとする説もある。この地は荘園などの飛び出した地域だったので放出と呼ばれ、「はなちいで」が訛って「はなてん」となったという。
大阪随一の難読地名は、由来もまた難解である。

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