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遠里小野の由来

大阪市住吉区および堺市堺区に遠里小野(おりおの)という地名がある。元々は摂津国住吉郡遠里小野村という一つの村だったが、大和川を境に二つの市に分けられてしまった。
遠里小野の地名は万葉集に遡る。『万葉集』巻7に「住吉の遠里小野の真榛もち摺れる衣の盛り過ぎゆく」という歌があるが、このときは「とおさとおの」と読んでいた。遠里小野は「遠くに里が見える広い野」という意味だという。
「とおさとおの」がいつ「おりおの」と読むようになったのかは不明だが、『太平記』の「住吉合戦」によればこの地は瓜生野(うりうの)とあり、それが転じて「おりおの」と読むようになったという。
昔から遠里小野はハシバミ(榛)の自生地で、その油を採取した灯油の生産が盛んだった。遠里小野のハシバミ油は住吉大社の神事にも用いられたという。その後、ハシバミ油から菜種油に転換した後も山崎(京都市乙訓郡大山崎町あたり)に並ぶ油の一大産地だった。
現在の遠里小野は工業の盛んな下町である。

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